夫婦喧嘩

今週のお題「爆発」

今から

23年前の話です

当時

まだ

家内は

名古屋に来たといえ

読売ファンでした

一方

私と言えば

根っからの

アンチ読売です

ある夏の日曜日の朝

前夜

ナゴヤドーム

ドラゴンズが

松井秀喜

ホームランを

撃たれて

負けました

ただでさえ

悔しいのに

朝のスポーツ番組で

その試合を

再現していて

それを

嬉しそうに

手をたたいて

喜んでいる

家内に

爆発

私は

テレビのコンセントを

引き抜きました

家内も

爆発

殴るはよと

言ってきたので

殴ってみろよと

家内が

こつんと

つついて来たのを

これ幸いに

家内の頭を

拳で

ゴツン

ゴツンと

3回殴りました

余りの痛さに

家内は

泣き始めて

部屋に閉じこもって

しまいました

その時

家内のおなかには

もう少しで臨月を

迎えようとしている

赤ちゃんがいました

さらに

家内を殴った時

2歳になる

次男を抱っこしていました

当時は

まだ

ドメスティックバイオレンス

DVという言葉が

一般的にはなっていませんでした

今から

考えれば

家内に対して

私は

DVのオンパレードでした

暴力を振るう

罵声を浴びせる

ものを壊す(壁に穴をあけたり、ふすまを壊したり)

夫婦生活を強要する

などなど

牧師さんのご婦人に

殺されるかもしれないと

相談したことも

あったそうです

そんな頃は

主治医先生に

断りもなく

薬を

自己判断で

たっていました

薬を止めた

当初は

苦しかったのですが

しばらくすると

意外に

病気の症状が

全くなくなりました

だから

そんなに

パワフルなことが

出来たのでしょう

しかし

順調なのは

長続きせず

病気が再発して

入院となり

薬漬けになりました

虎になった猫が

元の猫に戻ったみたいに

私は

おとなしくなり

家内の言うがままに

なりました

しかし

家内に

感謝したいのは

ドラゴンズファンに

なって

さらに

アンチ読売に

なってくれたことです

息子たちも

自然と

ドラファン

かつ

アンチ読売です

子供の頃

仲良しの従兄弟が

読売ファンで

淋しい思いをしました

もしも

家内が読売ファンで

あり続けたら

息子たちも

恐らく

読売ファンになっていたことでしょう

そう考えると

家内には

ただただ

感謝です

今はもう

思い出の中だけにしか

存在しない

家内ですが

塩梅よくやっているでしょうか