私の伯父は
とても
優しくて
幼い頃
私は
玩具を
色々と
おねだりして
買ってもらっていました
騙されて
多額の借金を
背負う羽目になって
新築の持ち家を
巻き上げられた
挙句
借金返済のために
仕事を
掛け持ちしながら
何とか
チャラになるまで
働き続けました
そして
もうひと奮起して
新築の家を
建てました
それ以降も
90歳過ぎて
なおかつ
午前2時起きで
新聞配達していました
さて
私の叔父は
大変真面目な人で
仕事もよくできたのでしょう
大手運送会社NTの
幹部でした
叔父には
私の子供の頃
自分の娘以上に
可愛がってもらいました
夏休みになると
日帰り旅行に
しばしば
連れて行ってもらいました
ある時は
一旦乗車した
電車の窓から
見えた
特急電車に
乗りたいと
駄々をこねるまでもなく
すぐに
乗り換えることに
なりました
この叔父は
祖母の末っ子で
祖母が
大変お気に入りの
息子でした
長男である私の父とも
仲が良くて
晩年
父が入院するたびに
私が
叔父に連絡すると
すぐさま
お見舞いに
とんできました
そんな叔父には
よく図書券を
もらいました
お年玉も
図書券です
残念なことは
叔父のお嫁さん
祖母と仲が悪くて
一切
交流がありませんでした
母を幼く亡くした
私は
自分の家族よりも
親戚の大人たちや
学校の先生に
育てられた
感じがします
今は
家族のいない
生活ですが
施設に行けば
優しくて綺麗な
スタッフさんや
気心知れた
仲間がいるので
淋しくはありません