働けば、治るという一言を信じて

統合失調症であることを

告知されず

あなたの病気は

社会に出て

働けば

自信がついて

治りますよ

言われていました

そんなものかと

信じて

色々

単純なアルバイトを

やってみるのですが

何をやっても

仕事が

プレッシャーになって

うまくいきません

働けば

自信がつくどころか

働けば

働くほど

自信が

なくなりました

そんな頃

私の楽しみは

食べることと

横になることだけで

私は

生きる屍でした

所帯を持った時は

大学受験生向けの

教材販売をしてました

私が

就職活動を

始めた頃は

バブル経済

弾けた頃で

就職難の頃でした

資格もなければ

食歴はあっても

職歴がない

私は

採用されること自体が

奇跡でした

今だったら

いきなり

一般就労ではなく

B型の作業所から

始めるというのが

原則ですが

その昔は

病名が告知されていないがゆえに

いきなり

一般就労という

今から

振り返ってみれば

かなり

無茶を強いられて

いたことに

疑念を抱きます

まあ

病名が

告知されていたら

家内との婚約は

破談になっていたのですから

一概に

過ちであったとは

いえません

しかし

結婚しても

結局は

離婚という

辛さを

味わうことになったのですから

幸か不幸か分かりません

離婚して

得た自由は

もう

二度と

結婚という

選択肢を

選ぶことはないし

働くという

選択肢も

あり得ません

このご時世

こんな病気になったこと

案外

私にとって

幸いだったのかもしれません

働かずして

収入を得ているのですから