数学は約束即ち定義から

小学校の算数から

大学の数学に至るまで

数学は

始めに

定義と呼ばれる

約束ごとから

始まります

しかし

小学校では

足し算

引き算

掛け算

割り算をはじめ

全て一方的に

教えられます

中学校でも

(-1)x(-1)=1を

数学的には

教えてもらっていなかった

ような気がします

これは

Y=-xという1次関数が

直線の関数となるためには

xがマイナスで与えられた時

値がプラスにならないと

都合が悪いので

(-1)x(-1)=1と

約束しましょうという

ことなのです

更には

高校では

2^{0}=1

なんてことも

習います

例えば

これも

2^{5}÷2^{3}=2^{5-3}=2^{2}のように

a^{m}÷a^{n}=a^{m-n}

という法則性が常に

成り立つように

m=n=0の場合は

a^{0}=1にしましょうと

定義するのです

逆に

定義をしないということも

あります

例えば

a÷0とか

0^{0}などがそうです

更に

高校では

sin cos tanを

幾何学的に

定義しますが

大学の解析学では

sin cosを

有理数係数の無限多項式(この表現は正確ではありません)で

定義したりします

sinx=x-\dfrac{x^{3}}{3!}+\dfrac{x^{5}}{5!}-\dfrac{x^{7}}{7!}+\dfrac{x^{9}}{9!}-・・・・

cosx=1-\dfrac{x^{2}}{2!}+\dfrac{x^{4}}{4!}-\dfrac{x^{6}}{6!}+\dfrac{x^{8}}{8!}-\ldots

さらには

ネイピア数と呼ばれる

\lim _{n\rightarrow \infty }\left( 1+\dfrac{1}{n}\right) ^{n}=e

このeの指数関数y=e^{x}を考えると

e^{x}=1+\dfrac{x}{1!}+\dfrac{x^{2}}{2!}+\dfrac{x^{3}}{3!}+\dfrac{x^{4}}{4!}+\ldots

虚数と呼ばれる二乗して‐1になるiという実数でないものと実数θの積を

これに代入すると

e^{\theta i}=\cos \theta +i\sin \theta

そして

θ=πとすると

e^{\pi i}=-1という

世界で最も美しい等式が

導かれます