家政夫の経験あり

今から

22年前の

丁度今頃の時節でした

大学の先輩で

韓国へお嫁に行った

お宅に

家政夫しに

渡韓しました

その先輩が

事情があって

単身で

家を空けなければ

ならなかったからです

主な仕事は

洗濯と掃除

お子さんのお守

食事の準備と

後片付け

ご主人様の

マッサージなのです

一番

大変だったのは

娘さんが

通常は

日本で言う

保育園みたいなところに

通っているのですが

その日に限っては

行こうとしないのです

訳を訊いても

黙りこくって

います

仕方ないから

ご主人様の

携帯電話に連絡して

SOSです

結局のところ

いつも

髪を整えて

もらっているのに

ご主人様が

朝忙しくて

してあげられなかったことが

わかり

カチューシャしていきなさいの

言葉に従って

娘さん

出発してくれました

ご主人様からの

試練もありました

それは

ご主人様の先輩のお内儀に

関するものでした

ズバリ

その奥様

5段階評価すると

いくつかと

問われたことです

勿論

3ということは

ないものの

5と言うと

突っ込まれそうで

4というと

失礼でもありました

この時は

冴えていて

나쁘지 않다(ナップヂアンタ)

=悪くない

と答えて

急場をしのぎました

ご主人様をはじめ

先輩ご夫婦も

大笑いして

ホント

良かったです

私の人生で

あんな粋な言葉(自分で言うのもなんですが)を

言えたのは

空前絶後でしょう

子供たちのお守は

楽しいばかりです

お守と言っても

遊び相手になるくらいです

子供と遊ぶと

大変

韓国語の練習になります

しかも

お子さんたちは

私にすっかり

なついているので

上述の娘さんの一件を

除けば

今は楽しい

思い出ばかりです

一度

私が辛ラーメン

食べている時に

息子さんが

友達連れて

やってきました

二人に

君たちも食べるかいと

訊いたら

食べることになりました

流石

韓国人だけあって

子供でも

平気で辛ラーメン

食べられます

別の日に

やってきた時は

そのお友達が

辛ラーメンのお礼にと

お菓子をくれました

思い起こせば

まだまだ

語りつくせぬ

韓国滞在

蛇足で

もう一つだけ

話のネタがあります

それは

息子さんの

担任の先生から

電話があった時のことです

ご主人様不在とあって

その旨を伝えると

何時まででもいいから

連絡が欲しいと

依頼されました

そうはいっても

ご主人様の御帰宅が

深夜になることも

あるので

先生に

そのことを告げると

11時くらいまでなら

ということになりました

そこで

もう一つ

思い出したことがあります

それは

息子さんが

購入してもらったばかりの

バイオリンを

失くしてしまったことです

その夜

腹立たしくて

やけ酒飲んでいる

ご主人様に

付き合って

私も一杯やりました

と言ったところで

お後がよろしいようで

最後まで読んで下さいまして

ありがとうございました