名古屋に
戻り
父の家で
所帯を持つまで
過ごすことになりました
父が滅茶苦茶
厳しくって
戻ったその日の夜
枕が代わって
一睡も
できなかったのに
朝の5時に
叩き起こされて
運動がてら
散歩に行って来いと
命じられました
そして
その日から
朝5時の散歩が
日課となりました
神社の境内や
スーパーのベンチで
横になって
時間を潰しました
また
日中は
仕事探しです
職安に
行って
目ぼしい会社を
当たってみました
しかし
何の職歴もない
私をそう簡単に
受け入れてくれる
会社はありませんでした
ちょうど
バブル経済崩壊後だったので
就職難に
拍車をかけました
それでも
教会関係で
紙箱を作る
工場に転がることが
できました
ところが
その工場の工場長も
社長も厳しい人で
特に
工場長からは
イジメられました
社長は社長で
休みの日も
出勤を命じて
スポーツジムで
肉体強化の強要を
してきました
体を鍛えれば
そんな病気なんて
治ってしまうという
理屈からです
そんなことで
一か月で
リタイアしてしまいました
ますます
追い込まれますが
それでも
教材販売の会社に
就職できました
支店長のFさんが
人間味のある人で
色々と
人生訓を
語って下さいました
また
私の非常識さを
所々
指摘して
正されました
そんな教材販売も
自分としては
うまくやれるはずは
ないと思っていても
とりあえずは
首になるまで
頑張ることにしました
決して楽な仕事では
ありませんでしたが
それまで経験した
仕事と違って
主に
デスクワークなので
比べものにならないくらい
楽な仕事でした
Fさんからは
年収一千万を
目指しなさいと
はっぱをかけられました
丁度
そんな頃
家内が
名古屋にやって来て
所帯を持つことになります
名古屋の事情を
知らない
彼女は
よりにもよって
中川区の病院に
就職します
名古屋は
ざっくり言って
東側が山の手で
西側が下町である
都市です
中川区はその西側の
下町でした
子供を育てるには
あまりおススメではない
地域です
しかし
もう決まったことなので
そんなこと言っても
仕方がありません
さて
明日からは
結婚生活編です